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不動産オーナーさま向けコラム

アパート経営における間取りとは?間取りの種類や重要性を徹底解説

2023.05.15

アパート経営における間取りとは?間取りの種類や重要性を徹底解説(賃貸経営)
 
アパート経営において「間取り」は非常に重要な要素です。広さや立地が同じでも、間取りによって入居者の選ばれやすさが大きく変わってきます。

 

そこで今回は、アパート経営における間取りの重要性や種類などを解説するとともに、実際に入居者に人気の高い間取りを紹介します。

 

間取りについて理解を深めたいアパート経営者の方や、これからアパート経営を始めようと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

アパート経営における間取りの種類

アパート経営において、間取りの種類を理解することはとても重要です。世帯の人数や構成によっても選ばれる間取りは異なります。

1R(ワンルーム)

 

「1R」と表記される1部屋タイプのシンプルな間取りが「1R」です。名前の通り部屋数が1つで、居室、つまり部屋のなかにキッチンが備わっています。

 

必要最低限の設備が整えられた間取りで、学生や社会人などの単身者に需要の高い間取りです。

1K(ワンケー)

1Rと同じく1部屋タイプのシンプルな間取りですが、1Kは居室とキッチンが分かれた構造となっています。

 

部屋数が少ないためどちらも単身者に需要の高い間取りですが、自炊の頻度が多い方には居室とキッチンが分かれている1Kのほうがおすすめといえるでしょう。

1DK・2DK

1DKは1部屋プラスDK(ダイニングキッチン)が設けられた間取りです。

 

DK(ダイニングキッチン)とは食卓が備わったキッチンのことで、食事スペースが別にあるため、その分居室を広く使うことができます。

 

2DKは1DKに1部屋居室がプラスされた間取りです。普段過ごす部屋と寝室、さらに食事をする場所をそれぞれ別々にすることができるため、単身者のほか二人暮らしでも需要の高い間取りとなっています。

1LDK・2LDK

1LDKは1部屋プラス「リビングダイニングキッチン」が設けられた間取りを指します。

 

リビングダイニングキッチンとは、くつろぐリビング、食事をするダイニング、調理をするキッチンがすべて1つの部屋に備わった空間です。

 

1LDKの場合、1部屋を寝室にすることが多く、単身者や二人暮らしの方に需要があります。

 

2LDKは1LDKに1部屋プラスされた間取りです。子ども部屋や子どもが遊べるキッズスペースにも使えるため、ファミリー層にも人気の高い間取りとなっています。

アパート経営における間取りの略語

間取り図をみるとさまざまな略語が使われており、意味を理解しておくことが必要です。以下の表では、間取り図でよく使われる略語とその意味をまとめました。

 

略語

意味

R

冷蔵庫置き場

W

洗濯機置き場

CL

クローゼット

WIC

ウォークインクローゼット

SIC

シューズインクローゼット

MB

メーターボックス

PS

パイプスペース

DEN

書斎

S/SR

サービスルーム(納戸)

UB

ユニットバス

DR

ドレッシングルーム

AC

エアコン

WD

ウッドデッキ

 

上記の通り、間取り図ではなかなか素人ではわかりづらい略語が記載されているため、間取り図をスムーズに読み取るためにも、よく出てくる略語の意味は理解しておきましょう。

 

ただし、住宅会社や設計士などによって間取り図の書き方や略語の使い方が若干異なる場合もあるため注意が必要です。

アパート経営における間取りの重要性

アパート経営において、間取りは非常に重要な要素です。

 

ここからは、アパート経営において間取りが重要な理由や、間取りによって物件の入居率や収益にどのような影響があるのかを解説していきます。

 

間取りの重要性をしっかり理解し、アパート経営の物件選びの参考にしてください。

入居率に繋がる

間取りは入居率と密接な関わりがあります。

 

たとえ同じ立地条件や広さであっても、間取りによって入居率は大きく異なってきます。入居者が使いやすい間取りの物件を運営することは、アパート経営において非常に重要なのです。

 

例えば、学生や単身赴任者が多いとわかっている立地なのに、2LDKなどのファミリー層向けの間取りの物件では需要と供給が一致しません。この場合、単身者に人気のある1Kや1LDKなどの間取りの物件のほうが、高い入居率を期待できるでしょう。

 

周辺環境や立地などの条件から適切なターゲットを想定し、需要を満たした物件を選ぶことが重要です。

賃料単価に直結する

間取りは賃料単価に直結する要素です。

 

同じ専有面積でも1Rなのか、それとも1Kなのかによって1部屋の大きさが変わってきます。賃料単価を考えると、一般的に同じ広さでも部屋数を多く取る間取りのほうが賃料単価は高くなるため、物件を選ぶ際には意識しておくとよいでしょう。

 

賃料単価によって不動産投資における投資効率は大きく変わってきます。そのため、間取り選びは、投資効率を高めるためにも重要な要素なのです。

入居者に人気の間取りの特徴

間取りの種類や重要性について理解できたところで、ここからは入居者に人気の間取りの特徴をターゲット層ごとに解説していきます。

 

若者や単身者には広めの1R、ファミリー層には2LDK以上のゆったり広めのリビングなど、入居者の人数やペルソナ(リアルな人物像)によって人気の高い間取りは異なるため、物件を選定する際の参考にしてください。

若者や単身者には広めの1R

学生やビジネスパーソンなどの単身者は家賃などの経済面や駅近などのアクセス面を重要視する傾向があるため、1Rや1Kなどのコンパクトな間取りが人気です。

 

最近は在宅時間が増えてきている傾向もあり、1Rや1Kのなかでもゆったり過ごせる広めの部屋が人気です。

 

また、1Rや1Kの間取りでは収納の広さが入居を決める重要なポイントです。十分な広さの収納があれば、居室が1部屋でも広く使うことができるため、物件の人気は高まるでしょう。

2人暮らしには1LDK以上

カップルや新婚などの2人暮らしの世帯には1LDKや2DK、2LDKなどの間取りが人気です。

 

1LDKや2DK、2LDKでは、リビングなどのくつろげる部屋と寝室を分けることで、二人の時間を大事にしながらお互いのプライベートな時間も確保しやすくなります。

 

また、2LDKの間取りは十分な部屋数と広さがあるため、子どもが生まれてからもしばらくの間はプライベート空間を保ちながら不便なく生活していくことが可能です。

ファミリー層には2LDK以上のゆったり広めのリビング

 

ファミリー層には2LDK以上のゆったり広めのリビングがある間取りがおすすめです。

 

子どもが小さいときは遊ぶためのスペースが、子どもが大きくなってきたら専用の部屋が必要となります。2LDK以上の間取りであれば、十分に対応できるので、ファミリー層には人気の間取りです。

 

家族みんなで一緒にくつろげるリビングを希望する家庭が多いため、広めのリビングを備えた物件の需要は高いといえるでしょう。

アパート経営における間取りを考えるときのポイント

アパート経営において実際に間取りを考える際、いくつか抑えておかなければいけないポイントが存在します。

 

ここからは、アパート経営の際におさえておくべき間取り選びのポイントについてみていきましょう。

立地条件や周辺状況を調査する

まずは間取り選びの前に希望するエリアの立地条件や周辺状況の調査を行いましょう。

 

郊外の住宅地であればファミリー層、駅近の物件であれば単身のサラリーマン、大学などの学校の近くであれば学生など、立地条件や周辺状況によって入居者のペルソナが決まってきます。

 

ターゲットさえ固まってしまえば、あとはイメージした入居者に需要のある間取りを選定するだけです。

 

立地条件や周辺状況の調査が十分行われていないと、求められている需要と間取りがずれてしまい、空室の増加や収益性の低下に繋がってしまいます。立地条件や周辺状況の調査は、不動産経営において非常に重要なポイントといえるでしょう。

入居率の高い近隣の物件を参考にする

入居者のターゲット層を想定する際には、入居率の高い近隣の物件を参考にするのが効果的です。

 

入居率の高い物件には、必ず理由があります。なぜ該当エリアで、その物件には入居者が集まるのかを調査しましょう。理由を分析し正確に読み取って、自身の物件の運営や間取りを決める際に役立ててください。

入居者のターゲット層に合わせて需要の高い間取りを考える

 

入居者のターゲット層が固まったら、それに合わせて需要の高い間取りを選びましょう。

 

また、世帯人数や構成だけでなく性別や年齢、職業などにより詳細なペルソナが設定できれば、それに合わせた間取りを選び、不動産投資の効果をより高めることが可能です。

 

例えば、女性の単身者は広めの収納スペース、学生であればシンプルで必要最低限の設備が備わった間取りが人気となっています。

 

世帯人数も重要ですが、同時にターゲットとなる入居者の人物像を詳細に分析し、正確にペルソナを把握しましょう。

生活の動線を考える

入居者が暮らしやすい間取りを考える際には、生活の動線をイメージすることも重要な要素の一つです。

 

生活の動線とは、日常生活を送るうえで定期的に通るリビングやキッチン、バスルームなどの間を移動する経路のことを指します。

 

生活の動線のなかでも、家事に関する動線は家事動線と呼ばれており、この動線が不便だと、入居してからの退去率に影響を及ぼすこともあるため注意が必要です。

 

とくにファミリー層が住む部屋の動線は、多忙で時間のない主婦が効率的に家事をこなせる間取りかどうかで満足度は大きく変わってきます。

まとめ

今回は、アパート経営における間取りの種類や重要性について解説し、ターゲットごとに人気の高い間取りの特徴も紹介しました。

 

アパート経営における間取りは、入居率や不動産投資の収益に大きく影響します。投資効率を最大化するためにも、正確なターゲット層の分析と需要に合わせた間取りの選定を行いましょう。

この記事を書いた人

DAINICHI 編集部 不動産チーム

DAINICHI 編集部 不動産チームは社内外の有識者により構成されています。不動産の投資、管理、運用、リノベーション、売却、有効活用などの方法について、様々な視点から不動産に関する有益な情報をお伝えします。

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