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不動産オーナーさま向けコラム

賃貸経営で空室を出しにくくする設備とは?おすすめの設備について詳しく解説

2022.10.01

賃貸経営の空室対策として人気の設備の導入を検討する方は多いです。

 

しかし、人気の設備と言ってもさまざまなものがあるため、どの設備を導入すれば良いのかわからないという方も少なくありません。

 

そのため、本記事では賃貸経営で人気の設備や導入するメリットなどを詳しく解説していきます。

 

空室に悩んでいる方は本記事を参考に、設備の導入を検討してみてください。

賃貸経営で人気の設備を導入するメリット

賃貸経営において、人気の設備を導入して得られるメリットは数多くあります。

 

費用対効果を見極めるためにも、それらのメリットをよく理解しておくようにしましょう。

入居率の向上が見込める

まず、人気の設備を導入することで、入居希望者が増え入居率の向上が期待できます。

 

周辺の競合物件が導入していない人気設備を導入することによって、競合物件との差別化が図れて、入居希望者から支持してもらえる可能性が高まるためです。

 

また、すでに入居している方の退去を防止する効果も期待できます。

 

ただし、物件のターゲット層や入居者ニーズに沿った設備を導入しないと、期待した効果が得られない可能性があるため、その点には十分に注意してください。

家賃の上昇が期待できる

入居希望者から人気のある設備を導入することにより家賃の上昇も可能になります。

 

新しい設備を導入することで住まいとして機能性が高くなり、家賃を上げても競合物件との差別化が図れる可能性が高いためです。

 

但し、家賃を上げる際は周辺の家賃相場や競合物件を詳しく調査分析してから、慎重に検討するようにしましょう。

空室対策としておすすめの設備10選

まずは空室対策としておすすめの設備を以下の一覧表にまとめましたので、確認してみてください。

 

名称

相場費用

インターネット・Wi-fi無料

【一戸あたり】

・初期費用:1.5~3万円/戸

・月額利用料:500~2,000円/戸

高速インターネット

【一戸あたり】

・初期費用:5~8万円/戸

・月額利用料:1~3万円/戸

宅配ボックス

・ダイヤル式:10~30万円

・デジタル式:30~50万円

・設置工事費用:10万円

オートロック新設

【一戸あたり】

・15万円/戸

システムキッチン

【一戸あたり】

・システムキッチンの本体費用:30~80万円

・既設キッチンの解体費用:3~5万円

・設置工事費用:3~7万円/戸

浴室暖房乾燥機

【一戸あたり】

・浴室暖房乾燥機の本体費用:7~10万円/戸

・設置工事費:3~5万円/戸

洗浄機能付き便座

【一戸あたり】

・洗浄機能付き便座本体の費用:5~15万円/戸

・設置工事費(洋式から洋式):2~5万円/戸

・設置工事費(和式から洋式):25~40万円/戸

独立洗面台

【一戸あたり】

・独立洗面台本体の費用:7~15万円/戸

・設置工事費:3~5万円/戸

防犯カメラ

・レンタル費:5,000~2万円/月額

・購入費:10万円程度/台

・設置工事費:4~10万円

TVモニター付きインターフォン

【一戸あたり】

・設置工事費(本体代含む):2~10万円

 

上記の費用はあくまでも目安ですが、所有している物件規模や部屋数によっても費用が異なることを理解しておいてください。

インターネット・Wi-Fi無料

「インターネット・Wi-Fi無料」は、単身層・ファミリー層問わず好評の設備になります。

 

好評の理由は入居者にとって以下のメリットがあるためです。

 

・ 引越し後すぐにインターネットが使用できる

・ 無料でインターネットが使用できる

・ 回線契約やプロバイダ契約が必要ないため手続きに手間がかからない

 

ただし、デメリットもあります。

 

例えば、インターネット無料の設備を導入するためには、初期費用だけでなく月額利用料金が必要です。

 

また、「インターネット・Wi-Fi無料」の設備を導入したとしてもインターネットの通信速度が遅いと、かえって入居者の方がストレスを感じて不満を持つ事態になりかねません。

 

仮に入居者の方が不満を持ってしまい退去してしまうと本末転倒なので、「インターネット・Wi-Fi無料」の設備を導入する際は、費用に合わせて通信速度にも気をつけるようにしましょう。

 

なお、「インターネット・Wi-Fi無料」の設備を導入する際にかかる費用相場は、以下のとおりです。

 

・ 初期費用:1.5~3万円程度

・ 月額利用料:500〜2,000円/戸

 

とはいえ、上記の初期費用は所有している物件の規模によっても異なるので、詳しい費用を知りたい方は通信会社に問い合わせるようにしてください。

高速インターネット

 

「高速インターネット」は近年需要が伸びてきた設備になります。

 

新型コロナウイルスの影響により在宅で仕事する人が増えたことや、外出を控えて自宅で動画視聴やオンラインゲームなどを頻繁に利用する方が増えたことで、高速回線を必要とする方が増えたためです。

 

「高速インターネット」を導入している物件はまだそう多くはなく、導入することで、競合との差別化が図れます。

 

ただし、通信速度が速いインターネットを導入するためには、光回線を各戸専有型という方式で各部屋に回線を敷かなくてはいけません。

 

プロバイダや物件の規模によっても異なりますが、各戸専有型の費用は50万円程度が相場になっているため、費用対効果をしっかりと見極めるようにしましょう。

宅配ボックス

 

宅配ボックスも単身者層・ファミリー層問わず人気の設備になります。

 

スマートフォンの普及によってAmazonなどのネット通販が年々拡大、宅配サービスの需要が増加したことで、宅配ボックスの需要が増えてきたためです。

 

また、新型コロナウイルスの感染拡大によって、買い物や荷物の受け取りを対面ではなく非対面にしたいというニーズが高まったことも、需要を後押ししています。

 

このため、宅配ボックスの設置によって、空室状況の改善につながる可能性は高いです。

 

空室対策で設備導入を考えている方は、宅配ボックスの導入を検討してみてください。

 

なお、宅配ボックスを導入するためにかかる費用相場は以下の通りです。

 

・ ダイヤル式:10〜30万円

・ デジタル式:30〜50万円

・ 設置工事費用:10万円

エントランスのオートロック

 

エントランスのオートロックは付いていることで不審者が侵入するリスクを軽減できるため、入居希望者からは防犯に必要な設備だと思われています。

 

特に単身の女性は防犯に対する意識が高いため、オートロックが必須だという方も少なくありません。

 

このため、女性をターゲットにした賃貸経営をする場合は、必ずオートロックを導入するようにしましょう。

 

なお、エントランスのオートロックを導入するための費用の目安は、「一戸あたり15万円程度」です。

 

したがって、10戸あるアパートを経営している場合に、エントランスのオートロックを導入するためには「150万円」必要になります。

 

費用が高額であるため、導入する際は費用対効果を慎重に見極めるようにしましょう。

システムキッチン

 

システムキッチンとは流し台や調理台、コンロなどが、すべて一つの天板によってつながっているキッチンのことです。

 

元々ファミリー層に人気の設備ですが、コロナで外食の機会が減ったことで単身者の需要も増しています。 そんなシステムキッチンのメリットは以下の通りです。

 

・ すべてがつながっているので掃除がしやすい

・ 収納スペースが多い

・ デザイン性が高い

 

通常のキッチンよりも使い勝手が良くなっているため、料理好きな方に人気の設備になります。

 

なお、システムキッチンを導入するための費用相場は以下のとおりです。

 

・ システムキッチン本体の費用:30〜100万円

・ 既設キッチンの解体費用:3〜5万円

・ 設置工事費用:3〜7万円

 

上記のように、システムキッチンを導入するための費用は、システムキッチン本体の費用が大きな割合を占めます。

 

費用を抑えたい方はグレードを下げたシステムキッチンを検討してみてもいいでしょう。

浴室換気乾燥機

浴室換気乾燥機も人気の設備の一つになります。

 

以下の2つの理由があるためです。

 

・ 週末の天気がすぐれない場合も屋内で洗濯物を乾燥させられる

・ 室内で乾燥できるので洗濯物を外から見られることがない

 

上記の理由があるため、洗濯する時間が取れず週末に一気に済ませてしまう傾向にある単身者の方や、下着などの洗濯物を見られたくない女性の方に人気です。

 

単身者をターゲットにしている物件を所有しているなら、「浴室換気乾燥機」の導入を検討しましょう。

 

なお、浴室換気乾燥機の導入にかかる費用相場は以下のとおりです。

 

・ 浴室暖房乾燥機本体:7~20万円/戸

・ 工事費:3〜5万円/戸

洗浄機能付き便座

洗浄機能付き便座も好評の設備です。

 

特に若い世代の方は生まれたときから洗浄便座を利用して育っている場合が多いため、一人暮らしを始める際は洗浄機能付き便座があることを重視する傾向にあります。

 

そのため、洗浄機能付き便座を導入することで、入居率の向上が期待できます。

 

若い世代の入居率を上げたい方は、洗浄機能付き便座の導入を検討してみてください。

 

なお、洗浄機能付き便座を導入するためにかかる費用は以下のとおりです。

 

・ トイレの本体費用:5〜25万円 

・ 工事費用: 2〜5万円(洋式から洋式)

・ 工事費用: 25〜40万円(和式から洋式)

独立洗面台

独立洗面台とは、トイレや浴室と切り離された洗面台のことです。

 

以下のような特徴があります。 

 

・ 収納スペースがある 

・ 電源コンセントがある 

・ 専用の大きい鏡がある

 

上記のような特徴を持ち合わせているため、メイク直しや髪の毛のセットがしやすく、女性が特に重視する設備です。

 

女性をターゲットにする際は必須とも言えるので、検討してみてください。

 

なお、独立洗面台を導入するための費用相場は以下のとおりです。

 

・ 独立洗面台本体の費用:7〜15万円 

・ 設置工事費用:15〜30万円

 

上記の費用は一戸あたりにかかる費用であるため、全室に導入すると多額の費用がかかることを理解しておきましょう。

防犯カメラ

 

防犯カメラもエントランスのオートロックと同様に、セキュリティの向上につながる設備です。

 

設置することで犯罪の抑止力になり、問題が発生した際も問題の早期解決などに役立ちます。

 

入居者が安心して暮らすことができるため、単身の女性の方や小さなお子様がいるファミリー層からの需要も高いです。

 

そんな防犯カメラの導入にかかる費用相場は以下を参考にしてください。

 

・ レンタル:月額5千〜2万円 

・ 購入(1台):10万円

・ 工事費:4〜10万円

 

なお、防犯カメラは購入して設置するだけでなく、レンタルすることも可能です。

 

また、防犯カメラは設置台数やカメラの種類によって費用が異なるため、詳細については防犯カメラを取り扱う会社に相談するようにしましょう。

TVモニター付きインターホン

TVモニター付きインターホンは訪問者の顔が見えるカメラとモニターが付いたインターホンのことです。

 

ドアを開けなくても訪問者を確認しながら応対できるので、コロナによって在宅が増えたため需要が増しており、人気が高まっています。

 

そんなTVモニター付きインターホンを導入する際にかかる費用相場は、一戸あたり5〜15万円程度です。

 

他の設備と比べると少額で導入できるので、検討してみてください。

設備の導入を検討する際に気を付けるべきポイント

人気の設備の導入は空室対策として有効ですが、安易に導入してしまうと「費用に見合った効果が得られずに空室対策として失敗した」という事態になりかねません。

 

そのような事態を防ぐためにも、以下で解説している内容をよく理解しておきましょう。

競合物件を分析する

空室対策として人気の設備を導入するなら、競合物件をよく分析する必要があります。

 

競合物件がすでに導入している設備であれば、想定する効果は低くなるためです。

 

当然、費用対効果を見極める際の判断基準も変わってくるため、事前に競合物件が導入している設備を確認して、どの設備を導入するのかを慎重に検討するようにしてください。

物件の賃貸ニーズに合った設備を導入する

人気のある設備を導入しても、物件のターゲット層に合った設備を導入しないと、期待していた効果が得られない可能性があります。

 

ファミリー層や単身者層といったターゲットによっても、人気の設備は異なるためです。

 

導入する際は、物件のターゲット層に適した設備を導入するようにしましょう。

相見積もりを行う

設備を導入する際は、相見積もりを忘れないようにしましょう。

 

費用を比較することで、設備の導入費用を抑えられる可能性があるためです。

 

また、業者の対応を比較することで、より対応が良く信頼性の高い業者を見つけられる可能性も高くなります。

 

ただし、費用が安いという理由だけで安易に業者に依頼してしまうのは危険です。

 

悪質な業者に依頼してしまい、適切に設備が設置されなかったなどの不具合が生じかねません。

 

そのような業者に依頼しないためにも、依頼を検討している業者のホームページなどに記載されている実績を確認するようにしてください。

 

実績が豊富な業者は多くの経験やノウハウを持っているため、信頼できる可能性は高いと言えます。

まとめ

 

賃貸経営において人気の設備を導入することは、入居者を増やすだけでなく退去者を減らすことにもつながります。

 

しかし、一言に人気の設備と言ってもさまざまな種類があり、所有している物件に適した設備を導入しないと空室対策の効果は十分に発揮されません。

 

そこで、本記事では、賃貸経営で人気の設備や導入するメリットなどを詳しく解説してきました。

 

空室に悩んでいる方は本記事を参考にしてください。

この記事を書いた人

DAINICHI 編集部 不動産チーム

DAINICHI 編集部 不動産チームは社内外の有識者により構成されています。不動産の投資、管理、運用、リノベーション、売却、有効活用などの方法について、様々な視点から不動産に関する有益な情報をお伝えします。

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